4.0:アブストラクト
と主張する.
本章では,測定に関する
言語ルール1(測定: $\S$2.7)の使い方の指針
(言語的解釈)を説明する.
前章の続きであるが, 本章では,量子系に重きをおく.
測定理論 (= 量子言語 )は次のように定式化される:
\[
\underset{\mbox{ (=量子言語)}}{\fbox{純粋測定理論 (A)}}
:=
\underbrace{
\underset{\mbox{ (\(\S\)2.7)}}{
\overset{
[\mbox{ (純粋) 言語ルール1}]
}{\fbox{純粋測定}}
}
\quad + \quad
\underset{\mbox{ ( \(\S \)10.3)}}{
\overset{
[{\mbox{ 言語ルール2}}]
}{\fbox{因果関係}}
}
}_{\mbox{ 一種の呪文 (アプリオリな総合判断)}}
+
\underbrace{
\underset{\mbox{
(\(\S\)3.1)
}}
{
\overset{
{}}{\fbox{言語的解釈}}
}
}_{\mbox{ 呪文の使い方のマニュアル}}
\]
測定理論は
$\quad$
言語ルールの「言葉遣い」を手本に(言語的解釈を指針として), 諸現象を記述せよ
$\S$1.1で述べたように, 我々の目的は次図を主張することである:
上図(特に, ⑦--⑨)から、量子言語は次の3つの特徴をもつと言える:
$$
\left\{\begin{array}{ll}
\mbox{ ⑦ :量子力学の標準解釈}
\\
\mbox{
$\qquad$
(i.e.,コペンハーゲン解釈の真の姿)
}
\\
\\
\mbox{ ⑧ :
二元論的観念論 (デカルト=カント哲学)の終着点
}
\\
\mbox{$\qquad$(哲学にも、物理学のように原理的発展がある)}
\\
\\
\mbox{ ⑨ :
未来の理論統計学
}
\\
\mbox{$\qquad$(理論統計学にも、原理的発展がある)}
\end{array}\right.
$$
4.0: 言語的解釈 (主に, 量子系)
This web-site is the html version of "Linguistic Copehagen interpretation of quantum mechanics; Quantum language [Ver. 4]" (by Shiro Ishikawa; [home page] )
PDF download : KSTS/RR-18/002 (Research Report in Dept. Math, Keio Univ. 2018, 464 pages)