アブストラクト 大学の統計学の標準の教程では,

のように進むのが定番である. 前章では,①( 推定(inference) )に関わった. したがって,この章では,量子言語の言葉で、

  • ②と③( 信頼区間(confidence interval)と仮説検定(statistical hypothesis testing)
)を説明する.



著者は、本書を「統計学の書」として、著した。 したがって、
  • 本書の目次が、統計学のあるべき教程である
と信じている。 ただ、これが一般に承認されるためには、様々な統計手法を量子言語で記述する地道な試みが必要だろうが、 だいたい先が見えていて楽観している。




$\S$1.1で述べたように, 我々の目的は次図を主張することである:
  • 世界記述史の中での量子言語の位置
上図(特に, ⑦--⑨)から、量子言語は次の3つの特徴をもつと言える: $$ \left\{\begin{array}{ll} \mbox{ ⑦ :量子力学の標準解釈} \\ \mbox{ $\qquad$ (i.e.,コペンハーゲン解釈の真の姿) } \\ \\ \mbox{ ⑧ : 二元論的観念論 (デカルト=カント哲学)の終着点 } \\ \\ \mbox{ ⑨ : 未来の理論統計学 } \end{array}\right. $$