第9章のアブストラクト

量子言語 (= 測定理論 ) is classified as follows.

$(\sharp):$ $ \underset{(=\mbox{ 量子言語})}{\mbox{測定理論}} \left\{\begin{array}{ll} \underset{\mbox{($\sharp_1$)}}{ \mbox{純粋系}} \left\{\begin{array}{ll} \!\! \mbox{古典システム} : \mbox{ フィッシャー統計学} \\ \!\! \mbox{ 量子システム} : \mbox{ 通常の量子力学 } \\ \end{array}\right. \\ \\ \underset{\mbox{($\sharp_2$)}} {\mbox{混合系}} \left\{\begin{array}{ll} \!\! \mbox{ 古典システム} : \mbox{ベイズ統計学, }\\ \qquad \qquad \qquad \qquad \mbox{カルマンフィルタ} \\ \!\! \mbox{ 量子システム} : \mbox{ 量子デコヒーレンス } \\ \end{array}\right. \end{array}\right. $

この章では, 混合測定理論を紹介する。 特に、ベイズ統計学がメインテーマになる。








$\S$1.1で述べたように, 我々の目的は次図を主張することである:
  • 世界記述史の中での量子言語の位置
上図(特に, ⑦--⑨)から、量子言語は次の3つの特徴をもつと言える: $$ \left\{\begin{array}{ll} \mbox{ ⑦ :量子力学の標準解釈} \\ \mbox{ $\qquad$ (i.e.,コペンハーゲン解釈の真の姿) } \\ \\ \mbox{ ⑧ : 二元論的観念論 (デカルト=カント哲学)の終着点 } \\ \\ \mbox{ ⑨ : 未来の理論統計学 } \end{array}\right. $$